弊社で行っている自硬性鋳型鋳造法の工程を紹介します。
自硬性鋳型鋳造法は砂型鋳造法の一種で、化学反応によって鋳物砂を硬める方法です。
- 鋳型写真1〜5
- 木型
- 鋳型
- 構造
- 鋳込み写真6
- 鋳込み
- 脱型・調整写真7〜9
- 加工写真10〜12
- 再利用写真13
- 切粉圧縮・再利用
鋳型の完成度は鋳物の精度に直接関わります。
単に鋳型の精度が高ければ良いだけでなく、鋳型から外す(木型)ことも計算して作る必要があります。
木型、アルミ金型、発泡スチロール等、現型にも種類があります。
簡単にいいますと、鋳型を作るための型です。
鋳型は、直接鋳物になる部分以外の補助部分が必要です。
例えば湯口(溶けた金属を注ぐ口)、押し湯、ガス抜き穴(鋳型内部から発生する水蒸気やガスを逃がす)など。
鋳物の形状によって、これらの補助部分の構成を適切にするには経験が必要です。
金属を鋳型に流し込む作業を「鋳込み(いこみ)」といいます。
この工程では溶けた金属に対する知識・経験が必要です。
職人達の手によって、溶解炉で溶解された鉄(湯)を鋳込みます。
ダグタイル鋳鉄では、その鉄(湯)にマグネシウムと球化剤を添加します。
鉄が鋳込みされた後も、その状態に合わせて職人の経験によって微調整が行われます。
鋳型から外されたばかりの鋳物には湯口や押し湯部分やバリが残ります。
それらを大型ショットブラストや手作業で丁寧に処理します。
加工機で仕上加工を施します。
加工機から排出された切粉は再利用されます。
切粉圧縮機(KEISO KVP-1)によって、加工機から排出された切粉を圧縮します。
圧縮された切粉は円筒形の鉄の塊となり、原材料として再利用されます。
1(左)中子取り・(右)主型 |
2砂込め |
3鋳型(外側のみ) |
4中子を合わせる |
5鋳型完成※離型剤塗布済み |
6鋳込み |
7脱型直後 |
8ショットブラスト処理 |
9バリ取り |
10プライマー塗布 |
11加工機(RB-4VM)による側面加工 |
12加工機(RB-4VM)による上面加工 |
13縦型切粉圧縮機KEISO KVP-1 |